シリーズ 日本の風呂を旅する 都営大江戸線 若松河田 弁天湯。ああ素晴らしき東京の隠し湯。

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行くまでの通りが風情ありすぎ。通り細すぎ。まともな消防車は入れない。付近は東京都市計画道路幹線街路環状第4号線の工事中で早くいえば地上げの真っ最中。撤去される物件が相次ぐ。古くからあるパン屋や牛乳屋。たばこ屋や寿司屋。住人の抜けたアパート。東京がまだ高級マンション群に置換される以前の街並みだ。そんな建物の間に目指すべき弁天湯はあった。

はるばる来た・・ 都営大江戸線若松河田駅からまるで箱根湯本の外湯巡りのような旅路である。

カメラを構える。通り過ぎるおじさんが「ここにもお風呂あるんだねえ」とつぶやく。入浴に来た女性は通りが自動車通行不可なことを見越して建物の前に自転車を横付けする。隣接するコインランドリー。ああ伝統的な銭湯のたたずまいだ。ところがこんな弁天湯なのに内部は侘しさと無縁なのである。

大人気なのですよ。若い衆に大人気。

20代の元気いっぱいの若者群である。羽衣湯に来る若者の反対の傾向の人々である。水風呂に足入れて「冷てえ!」て逃げちゃう人々である。よく来るなー。つまり純粋に銭湯が好きなんだ。

弁天湯は湯加減最高で泡風呂最高。水風呂もあるので気分もさっぱり。しかしここは追加料金払ってでも強烈にサウナルームを推したい。

ドライもスチームも完成度が高い。自慢のオスマン風呂である。円形に配置したタイル貼りの椅子にちょうどいい高さで噴水が吹いてる。普通の風呂からドア2つ抜けたら別世界。からっからに熱くがんがんに蒸す。それぞれ四畳半サイズでまさに隠れ家。寿司屋やアパート群のまん前にそんなのあるんだ。こりゃあ技あり決まったわ。