オリンパスに続いてニコンもか『ニコン、最終赤字500億円に 21年3月期、過去最大』2020年8月6日 15:41 (2020年8月6日 18:55 更新)。

戦略上の問題? どうなんだろう。

少なくとも「高画素」「フルサイズ」連呼してたときニコンの業績悪くなかった。わずか数年前。D800からD850出してたときだ。鼻息はかなり荒かった。ビギナーでもそれらの高画素機を30万円出して買う人がごろごろといたのです(本当に驚いた。TDC行くとこれでも撮影お願いしますと頼まれ、D850なのだ。所有者は使い方がわからないのです)。

いま「ミラーレスが流行だから」「ボディ内手ぶれ補正が流行だから」と言われても、そういう見方で語られるのはいまだからであって、当時はそうではなく、そのときにはニコンニコン道を極める方向に予算をかけてたから儲けは出てたのです。そしてその段階で当時の低いAF技術でフルサイズミラーレス機を生産していたら、ニコンはより早く叩かれ、とち狂ったと思われて経営危機もより早くやってきたことでしょう(逆に言えばソニーはメーカーイメージと体力の余裕があったからできたわけでソニー以外が当時出してたとしても酔狂以外買わなかったでしょう)。

だから会社が変なミラーレス(ニコン1)出したりしてたのも正気の判断である。ウォータープルーフという特徴持たせたり高度な連写を試したり。そして主たる開発リソースはD4やD800系にかけたのだ。それらは実際に売れたのであり市場の評価も高くいまでも使おうと思えばまったく問題なく撮影でき(最高品質の静止画が撮れ)要するに何もトラブルはない。

だから彼らには寝耳に水なのだ。理由は全然わからない。無論ライバルは強力である。それらは予想外の方向からやってきた。1960年代にライカが気付いたら日本製カメラにやられていたように(※ライカもまったく問題ないカメラです。現在でも評価は高い)だからいま売れなくなったとしてもそれは経営や判断の問題ではなく「運命」。要するに時代が勝手に終わっちゃったのです。

※いまニコンの経営者や会社を叩いてる人間は馬鹿であろう。数年前は逆に激賞していた側だろう。ジャーナリスト気取りで後付けの推論重ねるのは誰でもできる。そしてニコンも「これからはフルサイズミラーレスの時代」といろいろ吹き込まれて重い腰上げて周回遅れで取り組み始めたわけだ。

周回遅れで取り組んだのでは勝てないのである(生態系構築が追いつかない)。

とんでもない独自性が必要である。振り切るにはそれである。私は初期型 FUJIFILM FinePix X100 に触れたときおそるべき独自性とオールインワンパッケージに魅せられてしまったのだが同様の感覚を抱いたひとは多いらしく、その系列は現在でも作られており市場での評価は高い。富士フイルムは売れてる側に位置している。

しかし X100 も以前から他社が既に同様のカメラを製造してたとしたらおそらく周回遅れと判断され市場での評価は得られず、富士フイルムの映像事業は10年前に終わっていた可能性が高いのである(富士フイルムオリンパスニコンよりも映像事業で業績を上げてるとしてもおそらく偶然である。コンデジが売れなくなる中で最終機種として X100 はおそらく作られた。最後の FinePix なのだ。その事情はまるで1970年代に排ガス問題が立ち現れ2ストロークバイクに未来がないと思われてたときに最終機種としてヤマハが RZ250 出したときと同じである。RZ は爆発的に売れた。水冷エンジンとモノサスのインパクトは絶大だった。双方のメカニズムとも当時はレース機専用みたいなもので大排気量車でも一般的でなかったのだ。その想定外のヒットが会社のカラーを変えた。それまで活発でなかった中型バイク市場が突然生まれた。350ccは750ccキラーと呼ばれた。もちろん製造販売は追いつかない。経営者だってそんなことわからなかったのである)。

※こんなこと書いてるからってニコン勧めてるわけじゃないんですよ? 持ってもいない。一般ユースならオリンパス E-M10 mark III のレンズキットで十分と思うし、自分の普段使いは2013年製造の富士の X-E2 です。シグマも含めていくつかのメーカ使いましたがニコンを所持したことはない。それでもニコンは実用的でありまた会社が消えたときの社会的衝撃が大きく場合によって自分も所持する可能性はあるかもしれない。そしてこのような会社存続の危機は1950年代60年代には日常の光景であって日本の各所で毎日起きてたのである(膨大に存在したカメラメーカ、バイクメーカは9割方消滅した。統廃合を経て数社に絞られた。その結果の現在である。いま同様に統廃合の時期にあり歴史的必然である)。

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ニコン、最終赤字500億円に 21年3月期、過去最大

2020年8月6日 15:41 (2020年8月6日 18:55 更新)

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO62365130W0A800C2I00000?s=4

ニコンは6日、未定としていた2021年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が500億円の赤字(前期は76億円の黒字)になりそうだと発表した。通期の赤字額としては過去最大。新型コロナウイルスで主力のカメラ販売が大きく落ち込む。半導体向け製造装置も渡航制限の影響で4~6月に搬入や据え付けができなかった。

売上高は前期比29%減の4200億円、営業損益は750億円の赤字(前期は67億円の黒字)を見込む。

同日、発表した4~6月期の最終損益は135億円の赤字(前年同期は82億円の黒字)だった。売上高は55%減の647億円だった。