え!? 木古内や新函館北斗を参考にするの? まあいいけど『新幹線を核としたまちづくり実行計画(平成28年3月)』北海道長万部町。

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瀬棚線を語るときに外せない場所なので調べてみました(NAKAJIMA の研究フィールドでもあった。東北大理学部地学科は各人ひとつずつ全国の都道府県を担当し(ひとり1都道府県)毎年半年かけて現地に拠点を構えサンプル収集するのだ。その調査結果は地質図に載る。20歳そこそこで大人扱いなのである(実社会での経験値を持つ人間としての大人扱い。それが東北大である)。学生は仙台のアパートと拠点のアパート、自動車や自動二輪車が必須となる。お金持ちでないと卒業できない。現地でバイトは不可能だ。NAKAJIMA は地元北海道をフィールドとした。もちろんバイク乗って遊びに行く。私は NAKAJIMA んちを仙台でも北海道でも訪問していたのである(千葉でも筑波でも。つまり各所である。私も訪問をうけている。というとまた腐れ縁ということになっちゃいますが)。
いろいろと見て驚いた。北海道新幹線幌延伸に向けて整備する新長万部駅、その参考に木古内駅新函館北斗を用いているのである。
どうなんだろ。
疑問に思いませんか?
私は疑問だ。すごい心配。下りる人間などいるのか。観光拠点なら函館が担う。松前江刺方面の出張なら木古内駅が担う。長万部に何があるのか。正直皆無。その役割は既に前後の駅が担ってる。
奥津軽いまべつ駅みたいに駐車場だけでいいって思うんだよなあ。
奥津軽いまべつは駅前に物産館しかない(正確には津軽二股駅に併設してある道の駅の物産館。本当に小さい土産物屋である。他の建物は1km程度離れて道路のはるか彼方。当駅にはソフトドリンクの自販機しかない)。駅員3人物産館2人。これが常駐。あとは清掃業者。ライドアンドパークに特化してる。ひとのいる無人駅である。長万部町の総人口は5000人程度。これらは北海道新幹線を利用しない。つまり新幹線駅を新設しても長万部住民にはほとんど無関係なのだ。
※現在のJR北海道の各駅停車利用者どころじゃない完全な無関係さです。従来の環境では長万部駅鉄道路線の分岐点にありかつては転車台などもあるターミナル駅として機能していましたが、そしてそれが文化となり乗り換えの乗客のために独自の駅弁開発が行われたりしてましたが、新幹線開通以降はパスされる。長万部アイデンティティはまるまる剥奪されてしまうのだ。実に自治体存亡の危機である。
どうしたらいいのか。奥津軽いまべつ駅は参考にならないが参考になる。観光拠点化の放棄だ。そのかわり徹底的ローコスト。人間を使わない。出費は嵩まない。そのかわりお金も落ちない。
新幹線化前に予告しておきましょう。お金は、落ちないのです。
※まだ木古内駅の方が観光拠点として有望である。松前江刺に函館より近い。長万部で下りても洞爺湖までのアクセスは遠い(登別温泉あたりを含めて周囲一帯回るなら千歳空港からはじめる方が近い)。つまり参考にあたらない。
木古内には18きっぷの利用者も下りるのだ。
ところでこれまでかに飯等食べに来てた18きっぷ利用者は新幹線開通後には第3セクターに所属する長万部駅には気軽に立ち寄れないことになる。これは大変なことである。
※独自文化を新たに作ることは可能である。町ごと改造しコンパクトシティにして新駅をマンション化して全員住むのである(全員とはいかなくても2000人なら可能)。飲み屋も銭湯も図書館も病院も全部その棟内に納める。冬の屋外のつらい寒い環境など無縁のものにしてしまう。第一次産業の現場にはその棟内から向かう。
未来の地方都市の原型の実験をするわけだ。
予算は下り取材も来る。名物駅ならひとも下りる。つまりこれも木古内新函館北斗の別系統である。
※なんたって付近にスキー場もないんですよ。それでどうしろと。