新型垂直軸風車が入っていて驚く。

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久々に呼ばれて向かった訳ですが真っ先に目についたのがこれ。新型垂直軸風車。

揚力で稼働するダリウス型風車の翼頭だけ残して内側を開放し、抗力型風車の構造も残している。抗力型として起動して速度を確保したら揚力型へと移行する算段なのだ。

配線は3本。三相交流式である。

※上からノーファインダーで撮ってたら指写っちゃってますねこれ。

※カタログみたら600Wと書いてある。大嘘である。実測3W出るか出ないか。風の強い日でそれだろう(びゅうびゅう吹いてそれくらい)。自転車のライトを点けられるかどうかくらいである。

それはちょっと・・ と思うかもしれませんが直径高さそれぞれ1m程度の風車では人間が自転車漕ぐより出力的に弱いのだ。iPhoneの充電程度がせいぜいである。

※導風路を設けるのでも無理。2倍いかない。

※常時強風が吹いてる場所で直径の大きな機械を使うシステムに敵わない。

※どうしたらいいか? 消費電力の小さい機械を使うことである。LED懐中電灯とFM/AMラジオ、携帯電話の充電、それくらいである。他は全く無理。そして風力受けて機械動力に換えるため風車自身は常に倒壊崩壊の危険にさらされる。メンテ費が発電力を上回ってしまうのだ。

※常識的視点でみればわかるのですが、この風車の受風面積は大人の身体の前方投影面積とほぼ等しい。自転車にその面積の帆を付け風で煽った時の抗力が入力値となる(のではないのですがそう考えてみる)。台風レベルは置いておいて普通の風ではその帆で自転車を動かせない。強風でなんとか。そこから出力として取り出せるのはヘッドライト用電力くらいでパワーアシストモータをフル負荷で回転させるのは絶対に無理。急坂を登る力を取り出せない。

風車の期待値はそれくらいということです(奇跡を起こす力はないということです)。

※帆走船(ヨット)の速度は大体自転車の半分です。スポーツ自転車じゃなくて家庭用自転車でゆっくり走るときのそれです。

※東京〜小笠原間をヨットで移動する場合期間はおよそ2週間程度かかります。動力船の1/10くらいの速度です。

※帆船のこの速度限界を知ったときヨットへの興味はなくなった。コスト的にペイしない。帆走のみでは食糧や体力がもたない。例えば日本一周なら4ヶ月くらいかかるのだ。内燃機関でスクリューを回すのがいちばんなのである。くっそシリンダー長の長い低回転型ディーゼルエンジンは最高である。熱効率50パーセント超であり生物のそれに近い。それで低コスト低品質燃料を使用する。世界の物資輸送の多くはこの低回転型ディーゼルエンジンに負っている(なので「輸入ものが安い」のだ)。