宮城県柴田郡川崎町釜房ダム湖畔 国営みちのく杜の湖畔公園に深夜侵入する。

いま思えばあれがバブルだったのかなあと。

NAKAJIMA とつるんでバイクで出かける。国道286号線沿いに西に向かって進む。これが不思議だ。TOMIO と自転車で出かけるときには何故か48号線沿いになってたわけです。方針を決めてるわけでもなくなぜか自然にそうなる。おそらく NAKAJIMA は多目的ダムである釜房ダムが好きだったのだろう。アパートで水道の蛇口をひねるたび「これは釜房ダムから引いてる水だからなあ(なので他所と比較して水がうまくない)」とごちるのだ。

帰宅が遅くなり川崎町の食堂で飯を食う。夜7時前には食わないと店は閉まってしまう。1986年あたりまで深夜やってる店なんて結構限られていたのである(仙台市4号バイパス沿いにロードサイド店が整備されるのは1987年以降。それまで地方都市に各種チェーン店が出揃う光景は存在しなかった。どこもがら空き状態だった。夜は真っ暗だったのである)。

そんななか突然に湖畔に巨大公園の造成は始まったのである。

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OMOTANI 君を自動車に乗せて出かけた。何か施設があるらしいことは周囲を走りまわって既に知っていた。

満月の夜中に近づいてみると立派な壁が取り巻いている。当然壁を乗り越えて入ってしまうのである(自分は躊躇しないタイプだが OMO ちゃんものりのりで越えてきたのには驚いた。結構堅物だったのである)。

そこから先の豪華な作りに驚く。すごい公園。ちょっと見には(夜中では)サンリオビューロランドみたいなのである。すげえ! でけえ! 観光地じゃん! こんなとこにこんなの作ってんの? うわもったいねえ。誰もいないのに。これから秘密基地にすることに決めた。これからばんばん来るわ深夜に。

1989年であった。

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ときは流れて2020年。コロナウイルス騒動で都内でイベントの開催中止が続く中。地方都市では自粛は解除され各所でコスプレ大会が再開された。

宮城県柴田郡川崎町国営みちのく杜の湖畔公園は既に定員に達していた。宮城県内の女の子がやってくる。7月である。満杯である。コスプレイヤーに大人気となっていたのである。

※ 現在もバブル期の遺産で人々は楽しんでいます。バブル以前にはそういうものはあり得ませんでした。あるのは草茫茫の原っぱだった。私はそういうのもいいかなとも思いますが現代の人々はまったく写真映えしない当時の原野を見るとショックを受けてしまうでしょう。