ダイハツ 新型ロッキー が素晴らしすぎて驚く。ダイハツ初の4m枠車体設計について。激賞するの巻き。

カタログデータで喋るのは気が引けますが。ちょっと驚くスペックなので書いちゃいます。

全長 3995mm 車両重量 980kg(2WD) 最高出力 98PS 

測ったように(実際測って設計してるわけですが)一定の値にぴったりです。これ、1980年代中盤頃の日本のファミリーカーのスペックですよ。つまり十分ということです。1985年に発売されたファミリアBFは 全長3990mm 車重880kg で同じくらいなのです。出力も近い。現在はグロスで測るのでダイハツのこれは当時のネット換算で110PSくらい。昔の1500ccターボクラスです。高速道路も問題なく走れる(150km/h以上で巡航できる能力があります)。それでいて価格は170万円台からなのである。

すごくないですか!?

品質は上がってる。SUVとして大人気だったスズキ初代エクスードはタイヤ径15インチ、このロッキーは17インチなのである。

加えて長期性をもつと思われるデザイン。奇を衒っていないのだ。免許取り立ての初心者にも小学生の子供のいる家族にも合う。キャンプも行ける。若者ならこれを買えば通勤から買出しからデートから帰省から子育てまで使えるわけだ。なにをそこまでと言うなかれ。日本の人口の半分は田舎と言われる地域に住んでいる。毎日乗れる車は必要なのである。

そこで170万円都合をつければ10年間問題なく使える自動車が手に入る。

昔のシャレードでは無理である。昔のロッキーでは無理である。それらは若者向けの車だった。2019年のロッキーでは可能である。真に全年齢向けなのだ。排気量1リットル以下で自動車税が安い。車重1トン以下で自動車重量税も安い。全長4m以下なのでフェリー料金も安いのだ。

【公式】ロッキー トップページ|ダイハツ

↓ ホイールのアーチからドア側面のラインも古典的である。バブル期前後のデザインなのだ。これは「古くならない」ということなのである。

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パルサーEXA 側面のライン(アオシマのプラモデル)。1982年当時のこのようなデザインに新型ロッキーは実によく似ています。排気量 1500cc 車重 790kg 最高出力 85PS でありました。

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※このパルサーEXAには驚くべき美点があります。トランクがやたらに広く、タイヤが4本乗るのです。冬季にタイヤ交換にいっても後席をたたむ必要がない。その状態でぎりぎり5人乗れてしまうのだ。

アオシマ 1/24 ベストカーヴィンテージNo.74 パルサーEXA(N12) | 鉄道模型・プラモデル・ラジコン・ガン・ミリタリー・フィギュア・ミニカー 玩具(おもちゃ) の通販サイト

※ 100馬力(98PS)というのが重要である。アクセルを踏めば加速してしまうのだ。1500ccと同じである。軽では満足できない層を取りこめる。交通の流れに遅れをとることはない。

※ このあいだ引用した トヨタ アルトピアーノ もそうなのですが、いい車がいまでも続々と出てきていて驚きます。良心的な価格でもある。ほんと凄いことですよね。開発者やメーカーの方に尊敬の念を禁じ得ません。

※ 軽自動車まで車のサイズを落としてしまうダウンサイジングが流行ってますが。新型ロッキーはそれに対するカウンターパンチになり得るのではないでしょうか。軽とは違う魅力を提示できている。ライバルとなるクロスビーやソリオが軽そのままのルックスなのに対し、ロッキーはどう見ても乗用車なのです(優雅である)。クロスビーより24cmも長いのである(クロスビーの全長は3760mm)。お値段は軽の上位機種と同じである(N-BOX G・XG)。差は購入後の税金のみである。それでいてパワーは2倍。車内容積の大きさは比較になりません。

※ 昔のダイハツの7人乗りワゴン アトレー7 はまずかった。軽のアトレーをそのまま伸ばしリアシートを付けただけだったのです。乗り心地や居住性に無理が出る。さっさとラインナップから外れてしまった。ところが新型ロッキーは軽と同じトランスミッションを使いながら(←これも信じられない)リッターカーとして専用開発である。車体から新作することで上昇するはずのコストをダイハツ独自のやり方で克服している。投入する技術を選択し、新技術をあえて多用しない等の手段である。新技術の投入よりも、全長が4m枠ぎりぎりある方が消費者においてうれしいのだ。消費者のことを考えてる。なんとこの新型ロッキーまでダイハツには4m枠ぎりぎりで設計された車種は無かったのである。特殊技術を用いて燃費が1km2km伸びるより、合理的なサイズで車体が設計された方がうれしいのである。

※ 新型エンジンよりも、新型デザインよりも、全長が24cm長い方がうれしいのです。それは居住性の確保となり、積載性の確保となり、安全の確保となる。エンジンやデザインなんてものは、自動車においては「サブ」なのです。

※ こういう開発が可能なのかと本当に驚きます。新型ロッキーは日本国内専用に開発したとも言えるスペックなんですよ。日本人のツボを突いてます。それでいて安い(常識的な価格である)。日本の電機メーカーや自転車メーカーはこの辺見誤って世界のトップから凋落してしまったわけですが、この自動車界の真摯さ、購入者の目線に立つところをみると、それを可能にしている人々の認識の素晴らしさに感じ入りほんと身が引き締まる思いです(変にスペックを自慢し「どうだいいだろー」と妄想にふけるのでなく、利用者の立場に立って何が必要なのかを懐から出金する位置から考えている)。