宇宙戦艦。悪の秘密結社。X非効率について。

重要なのは夢の実現(夢のような空間の実現)である。

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エヴァンゲリオンて面白いですか!? 私はどうもそんなに楽しんで観れなかった。

なぜなら本部の指令室がパソコンルームであるからだ。みんな怒鳴りながらキーを叩いてる。内部は不穏な雰囲気だ。息苦しい空気に満ちてる。本来は状況判断をし、必要な指令を下して戦況を見つめる立場にある人々が、どういうわけかダイレクトにキーを叩いているのである。

そんな世界ってある!? いやあるのかもしれませんが。大昔の宇宙戦艦もののアニメとか艦橋や敵の本部などでは幹部はもっと重要な判断だけに集中してた気がする。手足を同時に動かせない。脳を動かすのはそれだけ負担が大きいのだ。

実際に作業をするとなると自分自身で末端まで処理しきれない。細々とした作業が続くと作業にのみ集中が奪われる。本業に集中したいのに、雑務が許してくれないのである。

実際の設計ルームではどうだろう?

例えば零戦。主任設計者の堀越二郎氏が図案を起こす。それに基づいて設計担当者が部品を図面に起こしてく。その強度や重量を見積もるのは計算室にいる計算メンバーだ。

算盤や計算尺を用いて現在のコンピュータのごとく計算する。そういう専任スタッフがいるのである。

数十人規模のメンバーだ。彼らが能力をふるう。主任設計者は彼らの能力に助けられている。それがなくては短期間で新機種を生み出すなどできるはずもなかった。

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悪の秘密結社ってすごいなあって思うわけですよ。映像的に見ていて楽しい。企画室も会議場もその構造はエンタテイメントに徹してる。あの場にキーボードが一列に列んでたらしらけてしまうって思うのだ。一方的なメールで伝達が済んでしまうと首領と幹部のやりとりも意味をなさないって思うのだ(悪の秘密結社における首領と幹部のオープンなやりとりこそこれらの物語の主要な骨格であります(ドクターヘルとあしゅら男爵のやりとり等。そのオープンなやりとりが視聴者に楽しさと感動をもたらす。悪を自称しながら現在の日本社会よりはるかに風通しのよい世界であった(アニメの中ですが)))。

判断下したりコミュニケーションとったりするにはオープンマインドとオープンな空間が必要である。

私が希望するのはキーボードを排除したそういう世界である。

※そういう、実利を排した演出過剰な空間が必要だって思うのですよ。現在の人々はモニタとキーボードさえあればそこで人は暮らせると思っている。会社が用意するのは個人を収容するそういうブースである。人々は1.5m角のそういう世界で労働し、そして家に帰ると1.5m角のそういう世界でゲームに浸るのだ。通勤通学では90cm角のスマホワールドである。

はぁ~あり得ないわ。

宇宙戦艦に乗りたい。悪の秘密結社で作業したい。これらは自由であって楽しい(※フィクションの中ですよ)。いまの若い衆が「高校・大学と頑張って頑張って勉強して、最後におさまるのがこの狭い会社のブースかと思うと、このブースで30年過ごすのかと思うと涙出てくる」と嘆いてますが、私は本当に同感です。そこは夢のゴールではないのである。

※本件は昨日記述した白昼草刈問題と同様の問題を提起していることに留意してください。現代の日本社会は非人間的すぎる。雇用形態や組織の意思決定構造が効率より非効率を優先するまでになっている(X非効率)。

※種々の業務を落札し自分が中心となって取り組んだことがあります。見積りを誤るとオーバーフローする。オーバーフローが一度起きると個人では収拾しきれない。だから最初から優秀なメンバーを集める。現在私がしていることは機械を中心とするロボット帝国の設立ですが、この場合中心にいる私は最後にはキーを叩いてはいけないのである。