テレビアニメ『空手バカ一代』を初めて観る。凄い。目が離せなくなってしまった。レースアニメ『アローエンブレム グランプリの鷹』主人公キャラの原型であることについて。

【公式】空手バカ一代 第1話「焼けあとに空手は唸った」"KARATE MASTER" EP01(1973) - YouTube

【公式】空手バカ一代 第2話「悲しい用心棒」"KARATE MASTER" EP02(1973) - YouTube

【公式】空手バカ一代 第3話「正義と力の空手道」"KARATE MASTER" EP03(1973) - YouTube

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このアニメを観るのは生涯初めてです。

多用される実写!戦争シーン! ああこれは子供に大人のかつての戦争を伝える話なんだ。1970年代頃では夏のあいだは家族向けに戦争の記録映像を延々と流し続けるものだったのです(現在の東日本大震災の記録映像よりはるかに高頻度でそれは行われていました)。

なんて思ってたらそこから先が本編だ。敗戦を経験し部隊は解散となり、目的を見失って戦後の闇市でやくざな生活を送っていた主人公は、怪我をし、退避先の書店(『宮本武蔵』の光明蔵に相当)に籠ることで、偶然に吉川英治の『宮本武蔵』に触れ、生まれ変わる。

流し読みしてた本に引き込まれ、目つきが変わり、姿勢が変わり、人格まで変化していく。戦後の日本だ。大混乱の時期だ。先達はいない。組織もなく教師もない。過去の肩書は意味を持たない。頼れるもののない中で周囲は楽を勧める。

その中で馬鹿正直を貫く。馬鹿みたいに修行する。馬鹿として生まれ変わるのだ。

※本当に素晴らしいですね。私はジャパンアニメーションの最高傑作はストーリー的に『グランプリの鷹』と思っていましたが、『空手バカ一代』はその原型でありました(『グランプリの鷹』も最高に素晴らしい。これも傑作であります。但し物語の雛形はおそらく『汚れた英雄』にあるのに対し、キャラの造形はまるで違っている。主人公 轟鷹也 は『汚れた英雄』の 北野晶夫 とは異なる人物なのだ。メカニックとレーサー兼任なのに、そのメカニック技術は子供の頃引き取られた先で学んだという出自を共通するものなのに、思考・思想は異なるのである。その来歴は不明だった。今回の視聴で謎は解けたのである)。

※あるいは『グランプリの鷹』も『宮本武蔵』をベースとしているのかもしれない。以下考察省略。