3Dプリンタが与えてくれる精神面での支援とは。生物学と比較して考える。

私は自動車を捨てて3Dプリンタを導入しました(3D機材を導入しました)。それらはある意味競合するものだった。
マンションも、3D機材を自由に使うために購入したのです。

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使ってみて驚いた。直ぐに製作ができ、できたものが動くのだ。Arduinoも使ってみて驚いた。直ぐにできて動く。直である。
3D動画に最初に出会った瞬間を思い出した。あれも直ぐにできて動く。直ぐにできて動くのは時代の必然なんだ。人間に向けてのコンピュータの確実な支援である。

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栃木で乾燥小屋を研究室に改造して使用してたとき、植物の品種改良研究にも用いられるよう機材を揃えた。最終的にはパソコンだらけになっちゃうのですが、最初はどうするか方針は決めてなかった。偶然に動画編集に出会い、それを中心とする生業になってしまった。
植物の研究には長期の時間を要する。
ライフサイクルが長く、結果が出るまで数年。細胞レベルで変異をかけ選別かけても1年以上はおそらく。作業には厳密さが要求され資材は山ほどつかう。細胞の分離と選別とを繰り返し何万分の1の確率を狙うのだ(生物関係でのものづくり(品種改良)はだいたいこれです。してない人々からはおそらく想像もつかない。手間の100%が無駄になるのだ(確率的に。得られるものは0.1%あるかないか)。無駄を前提として戦略を立てなくてはならない。

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驚いた。3Dプリントでは全然無駄が出ないんだ。フィラメントは無駄なく使われ減算機のような廃棄物を生成しない。印刷物の内側は空洞であり大きな部品では体積のかなりの部分は空気(3Dプリント物ではサイズが大きいほど基本的に良好な品質のものが出来上がります。壁面を中心に印刷するからです)。植物の細胞壁を形成するように印刷は続く。
Arduinoにも全然無駄が出ない。これにも驚いた。何台あってもいい。何台あっても使うんだ。信頼性は高度に保証されている。
生物のように、時間を必要としメンテナンスを必要とし作業に厳密さを必要としながら打率0.001もいかない世界にいた自分には、これは真の驚きだった。
生物の実験においては、何百個ものガラス容器を洗浄しゲルを充填し高圧滅菌し無菌環境で選別する対象を注入してその後環境条件を一定にした室内に保管して長期に渡って観察を続けても、おそらくそのほとんどは無駄に過ぎてしまうのである(一般向けには本件『栄光なき天才たち野口英世編』で記されています。5千枚のプレパラートを作製して梅毒スピロヘータを確認する。細胞1個1個の観察です。その「当たり」は最後の5枚め、4995番で確認されるのだ。毎日するのはただひたすらの観察。厳密に厳密を重ね無駄に無駄を重ねて最後に当たりにぶつかるか否か。もちろんぶつからないケースも多いんだ)。

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出力する形状が決定し、隣室でプリンタが唸りを上げて動作している。この動作は1週間程度続く。1週間後には新ロボットの骨格が完成してるというわけだ。
設計開始を企図してから1週間。この速度は驚きである。
※この手続きが有効なのは、設計と製作の双方においてコンピュータの支援が得られるからです。コンピュータの正しい使用法のひとつと言えるものです。
※生物学もコンピュータ支援のある現代では膨大な成果が短時間で生産されつつあります。
※コンピュータ支援の正確な享受、あるいはコンピュータ支援システムの完遂こそ、私たちが生産性をあげるために必要なものであるでしょう。