3000円のワンボードマイコンとは。

3000円なんて昼食2回。大人で余裕ある人なら言うでしょう。
しかし子供にとってはどうだ? 3000円は大金である。彼らにおいては3000円も払うのならそれに匹敵する効果=時間を過ごせなくてはならない。
少年ジャンプの価格が現在270円。毎週発行。月あたり4冊。買置きしておけば部屋で何回も読み返せる。
これ10冊分の効果が期待されてるのだ(マンガ単行本なら5冊分。かなりの容量である。「そんなもの・・」と大人は思うだろうが、子供たちが最初に触れるその頻度やインパクトを思い返してほしい。それは生涯を決め得るインパクトなのだ)。
2ヶ月間は少なくとも子供たちの関心をひきつけなくてはならない。その間相手し続けられる容量を持たなくてはならない。
飽きて放り出して、しかし再度手に取り、何度もいじりながら新たな発見が期待されなくてはならない。わくわくさせ続けられなくてはならない。
冗談じゃなく、その役割が、発展途上国用に用意されてる格安Linuxノートパソコンや Raspberry PiArduino には求められている。大人が遊び道具に使っている Raspberry Pi だが、当初の目的はそうだったんだ。子供たち用のツールである。子供が2ヶ月ひたりきりになってあとは放置され忘れ去られる(あるいは組込に用いられる)。そのタフで充実した2ヶ月分のメニュー。

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「大金である」これを念頭に行動しなくてはならない。捨てられ破棄される存在であってはならない。初期のジャンプが生涯の記憶を作るように3000円のワンボードマイコンは生涯記憶されなくてはならない。
絶対に捨てられてはならない。

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その大金の3000円。買って「ああ馬鹿みた」で済ませられない3000円。
ある世界においては子供が血を流し購うであろう3000円。
その3000円で世界を取らせなくてはいけないのだ。


3000円で人生を変えるのだ。


※ワンボードマイコン用のOSである Ubuntu Mate がかなりの出来で驚いた。メモリ1GBで動くのだ。SDカードとのスワップは生じない。アプリが終わると即時にメモリを開放する。
ワンボードマイコンはメモリ1GBで十分である。

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いまの世の中。何するにしても金がかかり映画で2000円ディズニーランドで1人で万単位近くかかるような状況で(子供でも入園料だけで5000円近い)。
「血を流す3000円」でそれ以上の夢を見させる。興奮させる。ものにさせる。魂が同化するほど没入させる。
その3000円が何倍になるとかのスケールではない。その3000円が生涯を決めてしまう。その3000円がそのまま自分のパワーになる。自分の分身であり、肉体そのものであり、最初に買った昆虫採集セットや動物解剖用具一式や電子ブロックやあるいはプラモデルの位置にある。
感動し、寝るとき枕元まで持ってくる。添い寝する。朝起きてその日そいつに何させようかと思うのだ。
2ヶ月先には超人が誕生している。大人たちが追いつこうとしても知識と経験の面で既に先行してしまっている。

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PINE64 のCPUにヒートシンクがマッチしてきました。放熱が促進されてある程度動く(動画は厳しいですが・・)。これで3000円なら中古ノートパソコンに対抗できる。中古ノートパソコンは古物商で最安4000円程度なんだ。Raspberry Pi が6000円近いのは完全にぼってるけど(←これ子供たちに「自腹切って買え」言えないですよね)3000円ならなんとか。