<中国>「習思想」大学が導入競争 学問の自由侵害懸念も 11/4(土) 17:14配信 毎日新聞

<中国>「習思想」大学が導入競争 学問の自由侵害懸念も
11/4(土) 17:14配信
毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171104-00000043-mai-cn

【上海・林哲平】中国共産党大会で党規約に入った「習近平思想」について、中国各地の大学が教育や研究に取り入れる動きが相次いでいる。「習思想」は指導者の名前を冠した政治思想としては毛沢東トウ小平以来で、理論面で大きな権威を得た習近平総書記(国家主席)に対する「忠誠競争」の側面もありそうだ。

 中国メディアによると、人民大学(北京)は党大会閉幕翌日の10月25日、全国初の「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」研究センターを設立した。同センターは清華大や北京大などから研究者を招き、習思想を研究。「習思想をカリキュラムや講義に取り入れ、学生らの頭に入れる特別任務」(北京紙・新京報)を担うという。同様の研究センターは天津市雲南省など少なくとも20の大学で発足。湖南省の大学の学長は開所式で「我々は象牙の塔にこもることはできない。企業や農村に入って習思想を広めていく」と述べた。

 党を支える思想教育を重視する中国では毛沢東思想やトウ小平理論が大学の必修科目となっていて、習思想も同様の位置づけになるとみられる。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、党大会前から教室に党批判を禁じる紙が張られたり、思想教育の実施状況を監視する職員が配置されたりしていて、学問の自由が脅かされるとの懸念も広がっている。