軽自動車時代の終焉『軽自動車の急速な販売台数減でダイハツとスズキが突如窮地に陥った』。国沢光宏 自動車評論家 2016年1月10日 18時2分配信。

この報道には心底驚かされました。日本独自の規格であり、経済性と実用性に特化した車種である軽自動車が、どうやら「絶望的に」売れていない。昨年の同時期と比較して、販売台数が半減しているというのです。
つまりメーカーとして規模を半分にしない限りペイしない状況にある。
こんなの誰が予想したでしょうか。軽の燃費は良いのです(ハイブリッドカーと同等。長期的な信頼性を考えると軽自動車の方がペイすると思われる)。ガソリン価格は10年ほど前のリッター90円前後から考えるとまだまだ110円前後と高価である。どうなんでしょう。
現在、売れている車種というものがあるのでしょうか? あるいは現在自動車全体が売れてない状況にあるのでしょうか?
※自分自身、自動車やバイクを心から愛する人間でありながら、国道16号線の内側に居住した段階でそれらに乗ることを完全に捨てた。首都圏では不必要なのだ。都内では駐車できる場所もなく、都心中心部から40kmほど離れた川越市まで一般道では2時間ほどもかかる。往復で4時間。ただただ疲れるだけだ。もちろん郊外へと向かうのであれば電車や自転車では話にならない。しかし郊外へと向かう用事など数年に1度しかない。
そしてもし冒険的に楽しむのであれば自動車でせこせこと国内まわるより海外航空券手にして国外旅行に向かってしまった方が早いのだ。
実はこの点後悔している。私自身は過去を悔いる性質を滅多に持たないのだが、2005年に最初に海外行った段階で「これは10年、15年前に向かっておくべきだった」と心底後悔した。学んできた内容が多いのだ。バイクで国内旅行など比較にならない。あのとき北海道など行ってる場合ではなかった。同様の日数を経るのであればそれはあの時ニュージーランドで過ごしておくべきだったのだ。
※今後の商品で何が売れるのでしょう? デジタル一眼カメラも主なユーザに行き渡った。今後バカ売れすることはない。スマートフォンも現在は誰もが2台持ちの状況である。通話用と音楽再生用の2台があれば最新機種など要らないのだ。Apple でさえこの秋の新機種 iPhone 6s を3割減産している。つまり消費の行き先は別のものへと向かっている。
私はそれは美容・健康関係ではないかと考えている。生物学や医学・薬学が活かされる分野だ。
もし、身体の状況を10年前にまで修復させる技術が誕生したとしたなら、誰もがお金を積む。年間50万円程度は支払うであろう。スマホの10倍のマーケットである。

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軽自動車の急速な販売台数減でダイハツとスズキが突如窮地に陥った
国沢光宏 | 自動車評論家 2016年1月10日 18時2分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kunisawamitsuhiro/20160110-00053291/
軽自動車の急速な販売台数減でダイハツとスズキが突如窮地に陥っている。
遠からず自動車販売に於けるシェアは50%に達するのでは、と言われたほど好調だった軽自動車が失速し、今や軽自動車バブルの崩壊と言ってもよい状況。例えばTVでたくさんCFを流しているダイハツの『ウェイク』(室内の広さを強く訴求している)の2015年12月の販売台数を見ると2167台で、前年同月比なんと23,2%! オープンスポーツカーの『コペン』も413台しか売れておらず、前年同月比66,3%。
ダイハツの場合、深刻なのがデビューしたばかりの『キャスト』である。11月に9172台。本来ならフル生産に入る12月は7289台とすでに落ち始めてしまった。加えてキャストと同じようなキャラを持つ『ムーヴ』は看板車種にも関わらず前年同月比42,2%。もはや総崩れと言ってよい状況。ダイハツ全体の軽乗用車販売台数は、キャストという新型車を出したのに前年同月比61,9%という厳しさ。
ダイハツ同様スズキも厳しい。アルト、ワゴンRスペーシアハスラーという4本柱すべて低迷。スズキの軽自動車を代表する存在と言ってよいワゴンRが前年同月比38,8%なのだ。スズキ全体の軽乗用車販売台数は前年同月比48%と半減してしまった。自動車産業の場合、工場稼働率など考えれば20%減でも深刻。しかも先が見えない。リーマンショックの時ですら半減したのは限られた期間である。
ダイハツは国内販売がメイン。欧米でクルマを売っていないし、東南アジアだってトヨタの下請けを細々やっている程度。スズキもインドで順調ながら、東南アジア戦略は立て直しの最中。アメリカから撤退し、欧州もVWとのアライアンスを期待できないため、これまた立て直しが必要。スズキは抜本的な商品戦略の見直しが必要か。ダイハツの場合、トヨタにすがるしかなくなるだろう。
ちなみに同じ軽乗用車でもホンダの12月は前年同月比82,5%。日産85,9%で、良くはないけれど2015年4月からの軽自動車税値上げの余波を考えれば納得できる数字。ダイハツとスズキも20%減くらいは考えていたと思う。なぜダイハツとスズキは売れ行きを落としたのか? 最大の要因はブランドイメージをまったく作ろうとしなかった点にあるといわれる。自動車の原点を見失ってしまった。
自動車の原点は古今東西、性能であり信頼性であり文化(趣味性)だ。ダイハツの親会社であるトヨタを見ても、社長自ら「良いクルマや楽しいクルマを作ろう!」と折に触れて発言しているのに対し、ダイハツはクルマ好きへのアピールをまったく行っていない。発表会や試乗会すら行わないというのだから徹底している。スズキにも言えることながら、モータースポーツへの投資もしない。
「クルマは道具」だと考えているのだろう。夢がない、と言い換えてもよい。コペンなどスポーツカーの形をしているのに、実用車と同じ安価なドラムブレーキを使う。ユーザーも道具だと思って購入するから、壊れるまで使い続ける。すでに道具としての軽自動車は行き渡った。今後「壊れたら乗り換える」という実需だけになっていく。軽自動車生産能力は過多は、当面続くだろう。

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平成27年12月 軽自動車新車販売速報
http://www.zenkeijikyo.or.jp/topics/index_topics.html
平成28年1月5日
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会
 全国軽自動車協会連合会 (会長:松村一、略称:全軽自協) の調べによる平成27(2015)年12月の軽自動車新車販売台数 (新車新規検査台数、トレーラー等を除くナンバーベース) は、全体で130,376台、前年同月比34.8%減となり12ヵ月連続のマイナスとなりました。
 車種別では、乗用車は103,532台で前年同月比36.1%減(12ヵ月連続減)、貨物車は26,844台で同29.4%減(4ヵ月連続減)。貨物車の内訳は、ボンネットバン1,066台で前年同月比54.2%減(8ヵ月連続減)、キャブオーバーバン12,411台で同21.4%減(4ヵ月連続減)、トラック13,367台で同32.8%減(4ヵ月連続減)となっています。
 この結果、平成27年の年間新車販売台数は1,896,201台、前年比16.6%減となり、4年ぶりのマイナスとなりました。
 年間販売台数の内訳は、乗用車が1,511,404台、前年比17.8%減(4年ぶり減)、貨物車は384,797台で同11.3%減(4年ぶり減)。貨物車の内訳は、ボンネットバン18,536台で同19.2%減(10年連続減)、キャブオーバーバン184,127台で同5.3%減(3年連続減)、トラック182,134台で同15.8%減(4年ぶり減)となっています。
※台数は確定台数と異なる場合があります。